べジマイトでっドッキリを仕掛けよう!

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【名前】


【概要】
普段からやっているサークル合宿中の「イタズラ」をグレートアップさせてみようと思った。
ベジマイトを食べる企画は多々あるが、予備知識を持って食べたのでは面白くない。
よって、何も知らない人に騙して食べさせて反応を見てやろうと思った次第である。

勿論すぐにバレては面白くない。
丹精こめて隠して、本気の本気で美味しそうなモノに見せかけることが重要である。



実験者はあるサークルに所属しており、年に2〜3回の合宿を行っている。
研究系のサークルなので遊びなどは殆どなく観光もしない。
ゼミをひたすら行い、夜に飲み会をする程度のクソ真面目なサークルである。
前のOGさんがよく合宿前後が誕生日の人達にケーキのロシアンルーレットをしかけて遊んでいたので後輩である実験者達が去年からそれを継承した。

ちなみに今までの成果としては

2007年8月
ケーキの中にトウガラシと昆布(誕生日のサークル員のみ)

2008年3月
ライスペーパーの中に蜂の子やピータン(面倒くさくなったので全員)

をやり、いずれもサークル員からいい反応を貰っていたのだが、まだ満足しなかった。
それぞれ反省点があったのだ。
夏のほうはいまいちパンチがない。
春は全部に悪戯仕込んだのでスリルが足りない。
あとライスペーパー自体が不味い。
だったら今回は美味しいケーキに反応のいい毒物仕込めばOK!と間違った結論が導き出された。
というわけで5月初頭に行った新歓合宿で最後のイタズラを決行することにしたのである。


実験メンバーは

・紅
・汐
・月

の三人、いづれも同学年女(大学三年)。イタズラは今回が最後。


イタズラを決行するにあたり相談していた時

汐「今回何入れるー?前のライスペーパー不味かったからやめようね」
紅「ケーキでいいんじゃない?」
汐「また蛸とかいれるの?蜂の子にする?」
紅「ベジマイトがある」
汐「え、何それ」
紅「既に二月から仕込んでる」

実験者、実は2月にオーストラリアに短期留学に行く友人に頼んでベジマイトを購入しておいてもらいました。
つまり二ヶ月越しの計画です。
パソコンで調べた汐は「ねぇっ、怖いんだけど!?」と訴えてましたが、もう誰も私を止めることは出来ない。

前日、皆でそれぞれの材料を購入して合宿にいどんだ。


【必要なもの】
・ケーキ作りに必要なもの(スポンジ、生クリーム、砂糖菓子etc)
・イチゴ
・ベジマイト
・酢イカ
・ノリ
・逆らわないサークル員
・このくらいじゃ失われない愛


【詳細】

決行日4月30日〜5月1日
 ※飲み会は日付が変わってからなので便宜上このような日付とする


事前に買い込んでおいたものをバッグに忍ばせて、宿へ持ち込み。
夕食前のわずかな時間でケーキ造り開始。
ただし汐は飲みの買出しに行ってたので、実質の製作者は二人である。

<制作>



スポンジ、生クリーム、イチゴ、シュガーパウダー、砂糖人形。
色々。

これらを使ってケーキを作る。
中に混入させるのは、酢イカ(写真撮れなかった)と



今回の主役ベジマイト。
バッグから取り出して気付いたが、においが凄い。バックに既に匂いが染み込んでいる。
日本人の食べ物の範囲内にはない匂いに早くも悶絶。
で、これを生クリームを塗ったスポンジの上に



にゅるーん。
月には「そのくらいにしとけ」と止められた。
だが私は食べないので関係ない。

反対側に酢イカを乗せて、更にホイップ塗りたくって隠す。



隠す、隠す、隠す。

ほら、これでもうわからない。
スポンジを重ねて、デコレーションしていって、砂糖人形やらシュガーフラワーやら載せていったが、途中でイチゴを乗せたところ、意外にもそれが一番毒々しいことが判明。


シュガーパウダーがピンクなので赤がやたらに気色悪い。
悩んでいる月に私と汐(途中で帰ってきた)が
「シュガーパウダーかければ?」
と言ったところ、あまってるのをイチゴに振りかけて試していたが

「あ、これなら大丈夫そう。色もそんなに………あ、食べちゃった」

何で!?
何で食べちゃうの。それも無意識に! 
彼女は相当疲れている模様なので早く完成させてあげようと決意。




完成。
綺麗に出来た。
ファンシーすぎて逆に怖いが、仕様ということで。

「綺麗なカオしてるだろ?この中にベジマイトが入ってるんだぜ……」

これを冷蔵庫に入れて、飲み会まで熟成(違)



<本番>

ケーキなんで。
早めに食べていただこうということで飲みの最初に持ち出したところ、イタズラの存在を知っている現役が途端に嫌な顔。
今回食べてもらうのは誕生日に該当している人のみだ。
さも「私は何処に何を入れたか覚えてません」な顔をして、誕生日の人(犠牲者)に次々ケーキを選ばせて取り分けていたが、問題のベジマイトの入ってるケーキを犠牲者の一人Rちゃんの皿に移し変えるとき、アクシデントが。
ベジマイトが茶色く滲んでいる。
そうか!時間が経つと滲んじゃうんだ!

「これ何ですか!?」

という問いにとっさに答えたのが

「イチゴ!イチゴがつぶれたの!」

無理がある。
でも信じてもらえた。高圧的な態度が功を成した模様。
まぁすぐに信用をなくすんだが。

一人ひとり食べさせる中、酢イカに当たった一年はさほど害はなく。
R子ちゃんにいたっても生クリームで緩和されていたので、思ったほどの被害は……

「苦いぃぃ……(泣」

あ、苦しんでる。
というかよく考えたら彼女は夏合宿で昆布ケーキを食べてしまったんだった。悪いことしたな。
でもやっぱりもっとすばらしい反応が欲しいわけで。
ふと見たら後輩の一人がドン引きな表情をしているので「ああ、食べたいんだな」と解釈。
クラッカーにべっとりつけて食べさせてあげたところ、

「あががぁぁああああああ!」

と○ッターロボの初期の神隼人みたいな顔になり(画像自重)、数分間悶絶。再起不能な表情に。
まぁちょっとならまだしも、ベットリタップリつけたらそうなるわな。
他、無理矢理食べさせられた人も然り。

「煎餅onベジマイトon煎餅onベジマイトon煎餅」
「クラッカーon生クリームwithベジマイトonクラッカーonベジマイトfeatイチゴ」

などを食べさせられた面々は、トイレに走る途中にスリッパや携帯を放り投げていくほどだった。
甘いものと一緒に食べると最早地獄らしい。

へぇ……(他人事)

後輩達に「この先輩、絶対殺す」というオーラがにじみ出ていたので、夏合宿には参加しないことに決定。
勿論ベジマイトはチューブ全部片付けた。



【まとめ】
とにかく臭い。
作ってる最中もケーキのにおいを上回っていた。
企画的にはよかったが、掃除に入った宿の人には謎な匂いだったに違いない。この場を借りて謝罪する。
味に関しては、やはりこのサイトや他のサイト様が言っている通り、少量なら問題はないようだ。
ケーキに乗せるのが少ないのではないかという指摘もあるかと思うが、あれ以上やったら多分ばれていたと思うので、正解ということにする。

あと、後輩の信頼は確実になくした。


・確かにベジマイトは臭いんですよね…
 慣れてきちゃえばどってことないのですが慣れないと流石にダメだね。

 所詮野菜くずを発酵させたものだしね。

 俺もベジマイトを食べたときはスタジオだったから良かったけど
 自宅で食うとなると相当厳しいものがあるだろうなぁ〜

 是非次の企画も期待しております。

 インギ皇子

投稿ありがとうございました。

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