喫茶マウンテンに行こう!


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【名前】
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【概要】

実験っていうか挑戦。己の限界に挑戦。

目的?決まってるじゃないか・・。

そ こ に 山 が あ る か ら ☆

 

【必要なもの】

・お金

・探究心

・道連れ(推奨)

・その後の時間の余裕(推奨)

 

【そもそもだよ】

某オンラインゲーム時代の繋がりから、皇子と飯を食う機会がありました。その席での話、

 

皇子 :とまぁ、こんな感じのWEBを運営してるんだよ。

俺:へ〜・・よくやるよなぁ(笑)

皇子 :熊の手なんかも食ったしね。

俺 :熊の手って、磯にいるやつ?あれ貝だっけ。

皇子 :いやいや、本当の熊の方。

俺 :マジ熊かよ!

皇子 :写真もあるよ・・・これこれ。

俺 :うっわ〜、マジだし(笑)

皇子 :食い物系の実験も結構充実してきたね。

俺 :ゲテモノ食いなぁ・・あ〜俺も実験ってワケじゃないけど、一つだけあるよ。

皇子 :うん、なに?

俺 :アレだよアレ、喫茶マウンテン。

皇子 :霊峰マウンテン!?

 

途端に目を輝かせる皇子。

喫茶マウンテン・・・その言葉は皇子のハートをガッチリキャッチしてしまったようでした。

この類のWEBサイトを訪れる皆様には説明の必要はないと思いますが念のため・・

喫茶マウンテンとは、名古屋にある奇想天外なメニューラインナップで有名な喫茶店の事です。

聞くと、一度は脚を運んでみたい場所だが、行く機会が訪れないとの事。

当時の事を思い出しながら語る俺に、好奇心に満ちた目で皇子は言います。

 

皇子 :じゃあ今度、レポート書いてよ、ウチに載せるから。

俺 :マジで?

皇子 :うん、書いて書いて。

俺 :よーし書くか!

 

こうして俺は、忌まわしき記憶の扉を開ける事に一抹の不安を抱えながらも、

楽しい宴というフィルターに濾過された純度100のノリのみで、この件を承諾したのでした。

 

【さぁ登ろう】

某月某日、俗に言うオフ会の為に名古屋に集まったメンバー達。

名古屋ってのは関東からも関西からも丁度中間辺りにあるから集合するに当たってフェアである、とはメンバーの言。

俺の心はテバサキ、ミソカツ、きし麺、ひつまぶし・・めくるめく名物食い倒れツアーに踊っていました。

しかし、今回のオフのメインは真の名古屋名物に挑戦するという崇高なモノ。浮ついた態度は許されません。

朝、名駅に集合した9名の勇者は、早速昭和区へと向かいました。

空は、メンバーのこれからを暗示するかのような不気味な曇天。時折ポツポツと小雨が車のフロントガラスを叩きます。

俺自身は名古屋へ来たのは2度目で、流れていく景色を眺めながら初めて来た時の事を思い出したりしていました。

そうこうするうちに、車は山手の住宅街へと突入。と同時に、雨が激しく降り始めます。霊峰は、我々の登頂を拒んで

いるのでしょうか。ノリはもう川口浩探検隊です。

しかし景色は未だに代わり映えのしない山手の町並み。霊峰はその姿を見せようとはしません。

とその時、前を走るメンバーの車に異変がッ!

リアシートに座るメンバーの指が、ある方向に向けられたのです。

瞬時に悟ったメンバー達は、その指が指し示す方向に視線を走らせます。

【登山道入り口】

 

キーター!

一瞬にして興奮の渦に包まれる車内。否が応にもテンションがあがります。

こうして我々は、ついに秘境への入り口へと降り立ったのでした。

 

 

時刻はまだ昼前だと言うのに、店の外には行列が出来ていました。

恐るべし霊峰マウンテン・・これほどまでに人を惹きつける魅力、否、魔性と言っても良いでしょう。

列に並ぶ方々は、皆一様に不安と期待の入り混じった表情で時を待っていました。

我々は9名という大所帯というのもあって、分席は免れませんが、せめて一緒に登りたいということで

かなりの時間を待つことに決めました。

 

正直、この時点では、俺は霊峰をなめていました。

ボリュームがあるとは言え、胃のキャパシティを超える量でもなし。

どこぞの原住民が食べるような芋虫や不衛生そうなスープでもない。

実のところ、甘いもの、とりわけ生クリームは大の苦手ではあるけれど・・食えないはずがない、と高を括っていました。

それ以上に、オフ会の幹事としての責任、好奇心、そしてネタ神の誘惑が強かったのです。

それが身を滅ぼすことを、この時の俺は知る由もありませんでした。

 

いよいよ登頂です。

席に案内され、まず思ったのが・・

椅子が小さい・・・。

俺はそれほど大柄ではありませんが、それでもこの椅子の小ささは、窮屈この上ありません。

もちろん、テーブルもきっちり小さいです。険しい登山になる・・・と、誰もが思いました。

お絞りで手を拭き、水を一口。まるで何かの儀式、祈願のように全員でそれを済ませます。

そしてメニューを開くと、そこには未知の危険地帯が広がっていました。

もう椅子の小ささなど忘れてしまうほどのネタの宝庫です。

しかし、俺の心は初めから決まっていました。

最高峰に登らずして何の意味があるッ!

男性が注文を取りにやってきます。

互いに顔を見合わせるメンバー達。

腹は決まったようです。

 

メンバー :おしるこスパください。

メンバー :いちごスパで(笑)

メンバー :じゃあ、バナナスパで。

 

((((゜Д゜;))))

さすがに強者揃いです。俺も負けてはいられません。

ウエイターの方の目をまっすぐ見据え、言います。

 

俺 :甘口抹茶小倉スパお願いします。

 

言った!言ってやった!

物事で一番難しいのはそれをやり始める瞬間であり、その一歩を踏み出してしまえばもう目標の

半分は達成されたも同じである、と誰かが言ってました。

グッジョブ俺!

しかしここでハプニングが起きます。

今回の名古屋ツアーでマウンテン登頂を発案し、強く希望したU氏がとんでもない事を言い出したのです。

 

U氏 :エビピラフスペシャルください。

 

(゜Д゜)ハァ?

エビピラフスペシャル・・?

 

裏切りやがったなああああああああああああああ!?

 

なんとU氏は煽るだけ煽っておいて、まともメニューをチョイスしたのです。

メンバーからの非難をいなしつつ、勝ち組の顔で微笑むU氏。

 

この悪魔ッ!!

 

もういい、こんなチキン野郎は置いていこう・・・我々には崇高な使命があるはずだ。

外は相変わらずの雨。

賽は既に投げられた。

待つこと十数分。

いよいよ、分岐点に差し掛かりました。

ここからは、メンバーそれぞれの、己との戦いになります。

それぞれが目指す峰の頂点を目指し、登頂開始です。

先陣を切って飛び出したのは、コイツでした。

 

【甘口イチゴスパ】

 

麺が赤いよママン・・・・。

イチゴ自体を麺に練りこんでいるのか、ただの着色剤なのか・・ご覧の通り赤い麺様です。

しかも俺の苦手な生クリームもたっぷり・・。

ま、まぁ俺が食うワケじゃないし・・。

 

続いて登場したのは・・・、

 

【甘口キウイスパ】

 

なるほど・・キウイだ・・。

ん〜でもイチゴに比べると色目がおとなしいせいかインパクトは薄れます。

 

こうして次々と運ばれてくるスパゲッティ(?)達。

俺の抹茶スパはまだ現れません。

 

【甘口バナナスパ】

 

これも麺の色は普通。

だがこのトッピングは・・・バナナでかいです。

チョコ半分溶けてるし・・・。

甘口シリーズの中ではボリュームは一番ありそうです。

 

そして

 

満を持して

 

やつが出てきた。

 

【甘口抹茶小倉スパ】

 

一見すると、ほうれん草入りの生パスタ。

食えないこともなさそうだ?と錯覚に陥ります。

とにかく、見ているだけでは始まりません。

メンバーもそれぞれ峰の頂上を目指し登頂を始めています。

では早速・・・いただきま〜〜〜す。

フォークを突き立て、巻きつけ、持ち上げ・・・・重ッ!?

なんだこの重量感は・・・パスタとは思えないズッシリとした感触に、俺の中の良識が危険信号を発します。

ってか持ち上げた端から湯気上ってるよ・・かなり熱そうじゃん・・。

恐る恐る、最初の一口。

 

モグモグ・・(´〜`)

 

・・・・。

・・・・・・・・・・・・。

 

母さん・・・やっぱ俺、やめときゃよかった・・・orz

何から伝えればいいのか・・・・

まず、かなり熱いです。バカじゃないの?ってくらい熱いです。

火傷しそうになりました。湯がきたてなんでしょうか。

続いて、甘いです。バカじゃないの!?ってくらい甘いです。

餡と生クリームだけでも充分甘いのに、なんで麺まで甘いんですか・・orz

基本的に抹茶味の麺なのですが、これ自体が半端じゃないくらい甘いです。

餡子と生クリームを加えたその相乗効果は・・計り知れません。

そして、口の中に油が広がります。もうホント・・バカじゃん・・ってくらい油っぽいです。

パスタをよく作る人は解ると思いますが、そもそも市販の乾燥パスタってヤツは湯を切ってしばらく

置いておくと、すぐ表面が乾いてカチカチになってしまいます。これを防ぐ為に、時間を置く場合

通常は少量のオリーブオイルを絡ませるなどして水分が逃げないように油膜を作るわけですが・・・。

 

違うだろ・・何かが違うだろ・・・orz

 

なんだこのギトギト感は(;´Д`)

不味いとんこつラーメンでもここまでギトギトしてないだろ・・と思えるほどの油。

しかもオリーブオイルなんて上品なモノではなく、明らかにサラダ油です。

これ・・ホントに全部食べるんですか?

見事に登頂一歩目で躓いたわけですが、俺にもプライドと言うものがあります。

水で流し込んでしまえばどうということはない!と、まだそんな甘いことを考えていたのです。

 

モグモグ・・・ゴクゴク・・・・・・・・・ゴックン。モグモグ・・・・・・・・・・ゴクゴク・・・・。

 

・・・・・。

・・・・・・・・・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・。

 

無理ですヽ(;´Д`)ノ

咀嚼中に水を加えることによって甘ったるさはわずかに抑えられるのですが、反面油が口内全体に

拡散し、粘膜を蹂躙していくんです・・・。

 

ハハハッ・・・死角はないと言うことかッ!!

 

 

 

 

 

 

orz

 

 

一口、一噛み毎に、口数と共に何かが失われていくのを感じます。

正直舐めてました・・人間の生理的拒絶反応がこれほどのものだとは思いませんでした。

水で流し込む作戦も通じず、終にはフォークを持つ手が動かなくなります。

ああ・・これが遭難というヤツなんだな・・。

心も身体も、これ以上は無理だと告げています。

 

【無念のリタイア】

 

こうして、俺の挑戦は幕を閉じました。

 

 

【まとめ】

この抹茶スパ、何が辛いかと言うと、上で書いている内容も勿論なのですが、皿の中身全てが甘いんです。

トッピングにイチゴやキウイなど、酸味の強いものが乗っていれば、それをアクセントにもう少し頑張れたかも知れません。

でまぁ、その日の夜テバサキを食べに行きました。これがもう・・絶品ですね!

名古屋の思い出をココで終わらせてはいけません。

ちゃんと時間に余裕を持って訪れ、口直しに美味いモノを食べましょう。

 

【この実験で得たもの】

口の中に触手をねじ込まれるエロゲの女性キャラの気持ちが少しだけ解りました。



・いや、本当にねいきなりのお願いだったのに、快く引き受けてくれてありがとう!
 一度行きたいんだけどね、大阪まで行っても名古屋ってなかなか下りる機会が無いのよね。
 名古屋で万博がやっている間に行けばよかったんだけど、結局いく機会が無いままに
 万博まで終わってしまって、あとは名古屋に山ちゃんでも食べに行こうかってツアーでも
 組まない限り名古屋には用事が無いのよね・・・

 いや〜、しかし、本当に甘そうだなぁ〜
 どんだけ甘いのか文章からも伝わってくるんだけど、やっぱり一度くらいは食べてみたいよな
 パスタに生クリームが基本ってのがおかしいよな。
 ああ、夢にまで見る霊峰いずれ昇る日が俺には来るのだろうか?
 
 インギ皇子

投稿ありがとうございました。

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