総武暖行線歩いて横断（千葉編）
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【概要】
皇子から出された 夏休みの自由研究 を何にしようかずっと考えてました。
しかしなかなか面白いアイデアが浮かびません。俺一人でやっても面白いことってなんだろう？ と。
そんなこんなしていると、皇子やのりのんはランドマークタワー上ったり、山手線歩いて一周とかしたりしています。
俺もそれに参加してみたかったのだけど、スケジュールの関係で行けませんでした。
そこでふと思ったのです。
新参者が体張らなくてどうすんのか？芸人でも若手は体張らされるのが常ではないのか？
と。
それにしんどい企画をせずに、楽しい企画だけ参加して果たして本当の実験をしたことになるのだろうか？
彼らの味わってきた苦しみを自分は知らない。それを知らなくちゃ、知りたい！
と。
もう一つ、前の 蜂酒企画で蜂エキス入りズブロッカを半分くらい飲んだところでダウンしてしまい、それのせいで今後も「longはリタイアするからなぁ」と言われるのは心外であります。
皇子の企画より過酷なものを行って示しをつけ、新たな世界を見てみたい！何をとち狂ったかそう思ったわけです。
そうして千葉の海に電車で行ったとき、思いついたのが今回の「総武緩行線歩いて横断企画」。山手線一周の距離は34.5km(29駅)、総武暖行線の距離は60.2km(39駅)。
およそ1.7倍の距離。
山手線の企画で「40kmくらいで8時間」と皇子が言っていたので、60kmくらいならどうにかなるかなぁ〜？と思ってしまったのが極めて安易だったと後になって思います。
そんな訳で「総武緩行線歩いて横断企画」を 単独で超天気のいい日曜日に行ったわけです。翌日は当然のように仕事です(涙)
ちなみに総武線は色々な区間のことを呼ぶらしいですが、私は電車マニアではないのでその違いがわかりません。
一般的に「総武線」とは三鷹ー千葉間の「総武緩行線」を指すようなので、今回はそれを制覇することにしました。
【実験者名】
long
【実施】
2006年8月13日
【天候】
うざいくらい快晴
【必要なもの】
・動きやすい服装
・地図
・タオル
・千葉駅までの交通費＆帰りの交通費
・気合、根性、執念、
・地図を見る能力
【詳細】
「 雨が降るといいのになぁ・・・・(´д｀)=3 」
そんな想いもむなしく、2006年8月13日は素晴らしく快晴!!
数日前まで雨の予報だったのに。こんなときにまで晴れ男っぷりを発揮しなくてもいいのに(泣)
皇子やのりのんが「 なんでこんなこと考えたんだろう？ってその日の朝に思う 」と言っていた気持ちがその日の朝痛いほど分かりました。
なんでこんなことやろうとしたのか？やりがってる自分がいるのか？ 絶対に辛い企画なのはわかっているのに 。
しかし一方で「 こんなつえぇ奴はじめてだ！オラわくわくすっぞぉ 」とばかりに、悟空化している自分もいるのです。
「60km歩いたらどうなるのか？」という好奇心に取り付かれたlongは、摩訶不思議アドベンチャーな人と化しているようでありました。
総武線に乗って千葉駅についたのは10時すぎ。今きた道をそのままたどって帰るという、 「文字通り行って帰ってくるだけの一日」 が始まったわけです。
早速千葉駅で記録用の写真を撮り、千葉県内の地図を購入し出発しました。
↑地図
前日「SUMMER SONIC 2006」で相当体力を使ってきたが、総武線で大爆睡していたのでかなり元気になっています。
気合も十分！！
↑汗はすぐでるけど元気ﾊﾂﾗﾂｩ！
以下時系列に書きます。
10:12 千葉駅出発
近くにあったお地蔵さまになんとなく手を合わせました。ﾁｰﾝ
お地蔵様に見守られながら(見守られてたはず)さ〜出発！
↑旅の無事をお祈りくださいm(_ _)m
10:33 西千葉駅通過
うん。暑いけど極めて順調。
お盆休みのためか人も車もかなり少ないです。
10:53 稲毛駅通過
稲毛駅の手前にJTの工場らしき建物があって、入り口に「安全確保のため歩行者の通り抜けを禁止します」と書かれた看板を見つけます。
が、 「禁止できる」ということは「通り抜けできる」ということの裏返し です。
可能なことをやらずに馬鹿正直に遠回りなんぞしていられない！ と、とりあえず見つからないように突っ走る。
敷地の端っこまでくると入り口があり、見事に施錠されていた。
・・・あぁ、確かに禁止されている。
しかし塀が低かったので、当然のようによじ登って抜けます。
うん。なかなか楽しいぞぉ＾＾
↑よじ登った壁
11:34 新検見川駅通過
暑さと直射日光がかなり厳しいけれど、ペースとしてはまぁまぁいいペースで歩いています。
しかしこの辺りから本企画の第一の敵を知ることになるのです。
その敵とは 総武線沿いに道が無い ことです。
線路沿いに道が一本でもあれば、もしくは高架下が通れるようになっていれば、そこを何も考えずに歩くことができます。
しかし住宅地などが総武線沿いに多く、そこを通っていかなければならない事が多いのです。また高架下も歩けるようになっていません。
場合によっては凄く遠回りをしなければならないときもあり、区間によっては常に地図を見ていなければならない状態もありませいた。
この地図を見ながら歩くと歩行スピードが下がってしまい、地図を見ながら歩いた区間はペースが遅くなりました。
↑総武線が一切見えない道
ただ、この道を探す作業は最初の段階では苦痛ではなく、むしろ楽しんでいた。全く知らない町を足で回っていく。分からないときは人に聞きます。
・・・・
この感じ、まるでリアルドラゴンクエスト！
なんかそう考えると楽しくなってきました。
そして「ドラクエのパーティってただ歩くだけじゃなくて、戦ったりもするから更に(自分の状況より)過酷よなぁ」と、
昼夜問わず勇者たちにレベル上げの為の戦闘を強いた自分の非道さにも気づいたのです。 ごめんね勇者☆
12:01 幕張駅通過
まだまだ余裕があり。
今回の目的の中に、「八百屋で西瓜を１/１２くらいに切ってもらって、八百屋のおじちゃんと話しながらお昼ご飯として西瓜を食べる」という計画もあったのですが、
いかんせん八百屋をどこにも見つけられません。仕方が無いので駅前のスーパーで西瓜を買いお昼ご飯にしました。
やっぱり夏は西瓜！リコピンで夏ばて予防〜！
↑夏といえば西瓜っしょ！
12:37 幕張本郷駅通過(10km地点)
幕張駅から一直線だったので楽チンでしたが・・・
13:31 津田沼駅通過
直線距離で言うと幕張ー幕張本郷間、幕張本郷ー津田沼間は変わりません。
しかし幕張本郷ー津田沼間は総武線沿いに全く道がなく、さらに京成千葉線が縦に通っていて行く手を阻まれるのです。
そのため線路上では2kmほどだが、歩いた距離は4kmになり精神的にダメージがきました。
30分ほどのロス。
あと暑さが半端なく辛くなってきたので、途中でお茶(水がなかった)を買い頭から被る。
超きもちいぃ〜！(古
と言いたくなるような爽快感。でも髪の毛から お茶の香ばしい臭いがする (笑)
足にもお茶をかけてクールダウン。少し足の疲れが取れた気がしました。
↑水を被った直後の酷い顔
13:57 東船橋駅通過
まっすぐな道ではなかったけれど、津田沼までの道のりを考えるとまだまだ楽チン。
暑さのため飲み物の消費量が半端ないです。
夕方までは30分に一本(500ml)くらいのペースでスポーツ飲料が減っていく。それぐらい汗をかいていました。
↑何本清涼飲料水を飲んだかわかりません
14:27 船橋駅通過(20km地点)
足は疲れてきてはいるけれど、まだ余裕があります。
舟橋駅付近から線路沿いに道が多くあり、それが市川辺りまで続いたので比較的楽でした。
買い物帰りのおばあちゃんに話しかけ歩きながら雑談をしてみたりする。
今回の企画を話たら「 (こんな企画)一生の思い出になるよ。頑張ってね。 」と言ってくれました。
なんてハートウォーミングな出会い！ 開始から４時間が経っていて疲れも出てきはじめましたが、なんだかちょっと元気になりました。
でも多分その発言は、 俺のことを学生だと思ったから 言ったんだろうな・・・・。社会人って知ったらどんな顔をしただろう？
↑市立船橋高校通過
15:05 西船橋駅通過
千葉県脱出が少し見えてきて元気になる。
まだ線路沿いの道がつづいていて、いいペースで歩けています。
↑線路沿いの道
15:23 下総中山駅通過
集中していて記憶がない。
15:43 本八幡駅通過
道がまっすぐなので、集中して歩く。歩くことのみに集中していました。集中していると人間痛みもあまり感じなくなってきて、足が前にでる。
徐々に 修行僧のような心理状態 になってきています。
iPodも一応持っていっていたのだけれど、結局一切音楽は聴きませんでした。
音楽を聴くとやっぱり気分に上がり下がりができてしまうので、変に疲れそうなので聞けませんでした。
「 歩く時は無心で 」今回悟ったことの一つです。
16:11 市川駅通過
朝からひたすら水分を取っていたので、 若干おなかが緩んでくる。
たぶん既に７本くらいは飲んでいる。おなかを下してしまうと困るので、コンビニでゼリーを買いお腹に入れておきました。
お腹の危機は免れる。
開始から６時間、いよいよ江戸川が目の前に！
だいぶ時間を食ったけど千葉県脱出！怒涛の東京都内へ！
＜東京突入編へつづく＞
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